新卒で就職した会社で私の指導を担当した上司は、職場で1番人当たりがよく、仕事ができる人でした。しかし、部署内で1番仕事ができない人間を正論でいじめる傾向がありました。その上司には「こうするべき」という考えがあり、少しでもその考えとずれた行動をとると「~~しないなんておかしい、ありえない」「私間違ったこと言ってる??」と大声で詰め寄ってきました。新人の私は毎日人格を否定する指導をされ、謝罪を繰り返し、精神的に参っていきました。そんな日々が1年続き、2年目の春、なぜかぱったりと怒られることがなくなったのです。大きな要因は、新たないじめの対象が現れたことだと感じています。その年に他部署からきた新しい所長は、ここでの仕事をほとんど1から覚えなければなりませんでした。以前の役職はその上司と同じで、年齢もさほど変わりません。そのためかその上司は、あろうことか自分にとって上司である所長に対してほぼ常にため口で「なぜそんなこともできないの」「所長ちゃんとしてよ」「こんなこともわからないなんて」などと毎日のように詰め寄りました。そして、所長が席を外すタイミングで次長に告げ口をするのです。きっと1年前は私も同じように失敗するたびに報告されていたんだろうと思いました。この上司は、自分が正しいと信じるあまり周りの人が「できないこと」を許せないため、相手を否定する言動を繰り返しているのでしょう。こうした人に対してはある程度経験を積み、その人の正論と自分の考えとを比較できるようになるまでは対処が難しいと思われます。周囲から見ると問題がない上司なので、いじめが露見しにくいという性質もあります。こうした人は自分にとって正しい人や口を出せない人(仕事のできる上司や重役など)の指示にはおおむね従うので、その上司より上の役職の信頼できる上司に相談するのも一つの手かもしれません。

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